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訪問看護を利用するには?〜介護保険での利用〜その2

前回は介護保険で訪問看護を利用するために必要な介護申請からサービス利用の流れを説明させていただきました。

今回は介護保険利用での具体的な内容や、どんな使い方ができるのか・料金は?などの具体的な内容を説明させていただきます。


単位給付

介護認定が下りれば介護度に応じた点数(以下単位)が給付されます。

そもそも介護度は要支援1・2、要介護1~5までの7段階になっており、申請者の状態に合わせて認定が下ります。介護度に見合った単位が給付され、その単位数のなかでのサービス利用となります。単位数からはみ出てしまった分は自己負担となります。


例えば要介護1の場合

 給付される単位数は16,765単位 

 地域ごとに1単位の値段が違います。つくば市の場合は1単位=10.7円と定められています。

なので要介護1の場合つくば市では

16,765単位×10.7円=179,386円の介護保険給付が行われていることになります。


受けられるサービスにも単位数が定められており、自分の持っている単位数を超えてしまわないように組み合わせて利用します。

制度の仕組みが少し複雑なため、このサービスの組み合わせを考えて、提案してくださるのがケアマネージャーさんです。

ケアマネージャーさんが組み合わせてくださった各サービスは利用される方との個人契約になります。

私たち訪問看護もご利用される方との直接の契約になります。


では、実際に利用するとどれくらいの料金がかかるのでしょうか?

訪問看護は1回の利用が30分未満、30分以上1時間未満、1時間以上1時間30分未満と30分単位で区切られています。


例:週に1回 1時間訪問看護を利用した場合

30分以上1時間未満 823単位/回 ×4回/月 =1,312単位/月 の利用になります。

料金に直すと

1,312単位×10.7円=14,038円/月 の料金が発生していることになります。

これは10割負担の場合の金額となりますので、1割負担ですと1,403円/月の自己負担となります。

これは基本料金です。その他24時間体制で駆け付けたり、特定の状態の方のケアにかかるオプションのようなものがあります(以下加算)。

料金詳細は下記表をご確認ください。


実際のご利用例

要介護3 自宅での酸素療法が必要。

体調や歩行にも不安があり訪問看護を週2回、1時間のご利用が開始となった。

体調に不安があるため24時間体制で何かあれば相談できるようにとのご希望もあった。


実施できるケア

・訪問時の体調確認(血圧・体温・体内の酸素量の測定、呼吸状態の確認など)

・入浴の見守り、介助

・気分転換の散歩の付き添い

・酸素の使用方法、万が一の連絡系統の確認 

・薬の管理、調整、効果の確認

・医師、ケアマネージャーとの連携               など

 

基本料金 

30分以上1時間未満 832単位×8回/月 =6,656単位/月

6,656単位×10.7円=71,219円/月


加算料金

緊急時訪問看護加算(Ⅱ) 574単位/月 ×10.7円 =6,141円/月

特別管理加算(Ⅱ)    250単位/月 ×10.7円 =2,675円/月


合計 71,219円+6,141円+2,675円=80,035円/月

   1割負担に直すと8,004円/月のご利用料金となります。

かかる加算は、状態や疾患によって一人ひとり変わってきますのでお気軽にお問合せください。



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